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7 つるや


牛若丸と弁慶
 むかし,京に千本の太刀を奪おうとする武蔵坊弁慶という荒法師がいました。あと一本になった月の美しい夜,五条の大橋を笛を吹きながら通りかかる少年と出会いました。少年は腰に,見事な黄金造りの太刀を帯びていました。 
 「おい小僧,その刀を置いてゆけ!」
 「欲しくば腕ずくで取ってみよ」
 弁慶は長いなぎなたを振りかざして切りかかりましたが,少年は身をかわしてひらりと欄干の上にとびあがり,目にも止まらぬ早業で弁慶を打ちふせました。
 「ま,まいりました。あなた様はどのようなお方ですか。どうか家来にしてください」
 この少年こそ鞍馬山で修行していた牛若丸で,後に源氏の大将・源義経となって数々の手柄をたて,弁慶は生涯忠実な家来として尽くしました。